ニキビの治療は難しくなく、内服薬や外用薬を使用することが多いですが、それでも予後が悪くなることがあります。
肌の乾燥は、ニキビの大きな原因のひとつです。乾燥肌は毛穴が詰まりやすく、炎症を起こす大きな要因の一つでもあります。
実際、乾燥肌専用のスキンケア用品もあります。ニキビを防ぐには、肌の保湿が一番大切なのです。
私たちの肌は、体内で作られるホルモンの影響を受けています。ホルモンの変化は、ニキビの最も一般的な原因です。
特に、エストロゲンとプロゲステロンのバランスが崩れると、毛包が活性化して毛穴が詰まり、ニキビ発生の引き金になります。また、ホルモンバランスの乱れだけが原因でニキビができるケースもあります。
例えば、更年期の方、閉経後にホルモン補充療法(HRT)を行った方、月経不順の方などは、ニキビができる可能性があります。これらの中には、自己限定的なものもあり、1ヵ月もしないうちに病変が治ってしまうこともあります。
しかし、中にはニキビが慢性化し、毛穴がふさがり、炎症が広がってしまうケースもあります。ニキビに長く悩まされている患者さんや、ニキビ跡がある患者さんは、他の健康上の問題を抱える可能性が高くなります。
症状が長引くときは、さらなる治療を検討する必要があります。私たちは、健康でないとき、肌が悪く見えるということを理解しなければなりません。
肌の調子が悪いと感じたら、それは健康上の問題が根本にあることを示す最初の手がかりかもしれません。ですから、ニキビの根本的な原因があるときは、必ず医療機関で検査を受けてください。
皮膚は、私たちの気分を映し出す鏡のようなものです。イライラしたりストレスを感じたりすると、肌は脂性に傾き、皮脂の分泌が多くなります。
一方、落ち着いてリラックスしているときは、肌が乾燥しがちです。ニキビができたことがある人で、肌がそのような行動をとっていると感じたら、自分の心の中で何が起こっているのかを理解し、何か手を打つようにした方がいいでしょう。